私たちは、「妊娠のしやすさは22歳がピーク」等、科学的根拠に乏しい情報を掲載し、2015年8月に内閣府・文科省が作製・全国の高校生に向けて配布した「健康な生活を送るために(平成27年度版)」の使用中止・回収を求め、活動を展開しました。その後も、女性のリプロダクティブ・ヘルス&ライツの観点から、少子高齢化に対する日本政府、地方自治体の政策をウォッチし、発言を続けています。
●更新情報
●お知らせ
・2017年6月3日14時より、刊行記念シンポジウムを開催します。
2015年8月に全国配布された高校保健・副教材は、改ざんされた「年齢と妊娠のしやすさグラフ」が載り、若いうちの出産を浸透させようとしたことで注目されました。私たちは、これを強く懸念して集会を開催し、また、文部科学省や内閣府とも意見交換を行いましたが事態には動きなく、そのまま推移していたところ、この3月、それも年度末ぎりぎりに「平成28年度版」が発行されました。さて、改訂版副教材の内容は!?
少子化対策は結婚・妊娠・出産するように圧力をかける段階になっています。「企業婚活」が検討されたり、「産むためのライフプラン」が押し付けられたり…。崖っぷち少子化対策の次の手は?
『文科省/高校「妊活」教材の嘘』 (西山千恵子・柘植あづみ編著、論創社、4月30日発行、1944円) の出版を機に、一緒に考えませんか。
『文科省/高校「妊活」教材の嘘』出版記念シンポジウム:「少子化対策」のゆくえと課題(高校生にウソを教えるな!高校保健・副教材問題 第3弾)
日時;2017年6月3日(土) 開場:13時30分
会場;東京麻布台セミナーハウス 3階大研修室(地下鉄日比谷線・神谷町駅徒歩5分)http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html
シンポジウム:14時00分〜16時30分
報告
「高校保健・副教材事件とは何だったのかーー教育に少子化対策がやってきた/くる」 柘植あづみ・西山千恵子
「企業婚活は序の口?ーー暴走『少子化対策』に抗するには」
皆川満寿美
「性教育バッシングと現在の状況」 大橋由香子
「塗りつぶされるプライドーーネグレクト/歴史修正/改ざん」
大塚健祐
「『卵子の老化』言説の作られ方」 田中重人
「性差言説のド原則論と科学リテラシー」 高橋さきの
討議&質疑 ほか
シンポジウム参加費:2000円(本・資料付) 先着50名 (申込不要)
※本は当日資料として使います。すでに本をお持ちの方は当日ご持参ください。
本を持参された方は参加費を割引きます。
出版記念パーティ:17時00分〜18時30分
パーティ参加費:1500円(軽食付) 要申込み(5月25日まで)
主催者・連絡先等
◇ 申込み・問合せ先: stopkyouzai@gmail.com
◇ 主催: 高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会
◇ 共催: リプロダクティブ・ライツと健康法研究会、レインボー・アクション
・2017年4月30日付けで、当会のメンバーにより下記の書籍が刊行されました。ぜひご覧ください。
西山千恵子・柘植あづみ編『文科省/高校「妊活」教材の嘘』
・2016年度末に、高校保健副教材の3訂版が刊行されました。文部科学省ウェブサイトにアップされています。
『健康な生活を送るために』(平成28年度版)【高校生用】
平成29年3月 第3次改訂版
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/08111805.htm